アリアナ・グランデにフューチャリングされたCashmere Catって誰?
Cashmere Catはインディーレーベル所属のノルウェー出身の、トラックメイカーであり、DJです。性別は男性。ブロンドの長髪で、顔をメディアにあまり出していなかったため、女性と間違える方も多かったとか。
デビューEP、Mirror Maruを2012年10月にリリース。同時期に発表した、2 Chainz/No Lie ft Drakeのリミックスが、アメリカの音楽雑誌で大きく評価され、2013年の1月には、Katy Perryや、Ke$haを手掛ける、ソングライター/プロデューサーのbenny Blancoに評価され、ロサンゼルスに招待される。共にスタジオに入り、ツアーの同行を行う。
そしてすぐに拠点をノルウェーから、アメリカ、マンハッタンに移し、LudacrisのParty Girlsに参加。(Benny Blancoも携わっております)
それがこちらです。
Ludacris - Party Girls (Explicit) ft. Wiz Khalifa ...
ちなみに元ネタはこちら。笑
そして、Ludacrisや,Wiz khalifaとアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアのツアーに参加。2014年2月には、Wedding Bells EPをリリース。
Cashmere Cat - Wedding Bells (Official Video ...
インディーシーンではクラブヒット的な人気を博し、多くの音楽関係者から多大な反響を呼びました。
その後Benny Blancoの後押しもあり、Ariana Grandeのアルバムにトラックメイカーとして抜擢され、The Honeymoon Tourという、世界ツアーに同行。
オープニングアクトを務める。
こちらがCashmere Catがフューチャーされた曲です。
90年代を彷彿とさせるヴォーカルと、メロディアスでChillなトラックが見事にマッチしております。
Cashmere Catは、EDM以降の、新しいクラブミュージックTrap Chill、Future R&B、Jersey Clubのテイストを取り入れたサウンドのパイオニア的存在で、彼の作るトラックはU.Sメインストリームのヒップホップシーンで、今現在人気のあるサウスヒップホップブーム以降の、Juicy Jに代表されるバウンシーなラップや、徐々に流行しつつあるAluna Georgeに代表される、90年代R&Bリバイバルとの親和性がかなり高く今後メジャー、インディー問わず多くの活躍が期待されます。
実はCashmere Catはトラックメイカーとして注目を浴びる前、バリバリのヒップホップDJで、ターンテーブリストとして活躍しておりました。DMCの世界大会にノルウェー代表として出場するくらいの腕前の持ち主です。(今エレクトロのDJとして活躍するA-TRAK、DJ CRAZEはDMCで優勝しております。)
その動画を発見しました。
DMC 2009 FINAL DJ FINAL NORWAY - YouTube
こちらの動画では白い巨塔で有名なAmaging Graceで始まり、Diploがピックアップし、ヘビープレイしたのがきっかけでLMFAO /Shots ft. Lil Jonなんかでも取り入れられたボルチモアブレイクスのビートのバトルレコードの二枚使い。めちゃくちゃ上手い!
DJ Final (Norway) @ DMC 2008 Championship ...
こちらは、ダブステップ(2008年の動画なのでかなり早い時期から取り入れている)や、ニュースクール的なヒップホップをミックスしております。
おっと服に猿がついてる。
彼のルーツがよくわかる選曲です。まじでやばい、この人筋金入りのオタクだ。黒い、黒い黒すぎる。こうやって聴いてみると、ルーツは割とSkrillexなんかに似ている気もしますね。Skrillexが動(Rave)な方向に進んで、Cashmere catは静(Chill)な方向に枝分かれしていったような、そんな気がしなくもないです。
今後の彼の活躍に期待◎